今日のボーカル講座は、イントロについて。
歌の出だしの前に、必ずあるのが、イントロ(前奏)です。
皆さんは、歌い出すまでのわずか十数秒、
曲のBGMが流れている間、何をしていますか?
1.身だしなみを整えている
2.ぼーっとしている
3.「今日の晩御飯のおかずは何かなぁ~?」
上記に1つでも該当する方は、要注意です。
身だしなみは、整えないで下さい。歌が始まって、歌が終わるまでの間、
パフォーマンス以外の理由では、髪をさわったり、鼻をかいたりしません。
見だしなみは、ステージに上がる前に、既に整ってあるべきです。
イントロが始まって、歌い出すまでの、この数秒に、本当にやるべき事。
それは何でしょうか?
それは、「歌の中のすべての感情を込める」事です。
AメロからBメロ、サビにいたって、サビが終わるまでの、
主人公の持っている思い出を、走馬灯のように駆け巡るも良し、
あなたのこれまでに経験した何かを思い出して、感傷に浸るも良し、
とにかく、全ての感情を、イントロの短い数秒の間に、全て出し切ります。
(最も、何かを話すわけではなく、心の中の話ですが^^;)
そして、イントロが終わって歌いだしに切り替わる一瞬で、
感情にピリオドを打ちます。
ここで、感情を一旦白紙に戻し、Aメロの、世界観を構築する作業に移ります。
Aメロ自体は、主人公の感情の一番冒頭の部分を占めているため、
感傷に浸って歌うよりは、心の整理をするために歌うことが多いからです。
というわけで、イントロは、「全ての感情を込める」事に全力を注ぎましょう。